2台のRaspberry PiでVNCリモート接続する方法
Raspberry Pi(ラズパイ)を使い、
「Raspberry Piを2台使って、1台目からもう1台をリモート操作してみたい!」
と思ったことはありませんか?
離れた場所にラズパイを置いて、別のラズパイで操作することができます。
今回は、Raspberry Pi 4B(操作される側) と Raspberry Pi 5(操作する側) を
使って、VNC(リモートデスクトップ)接続をする方法をわかりやすく解説します!
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接続するもの
使用するRaspberry Pi(は、こちらを使用します。
使用するRaspberry Pi構成
1台目(操作する側):Raspberry Pi 4B
2台目(操作される側):Raspberry Pi 4B
Wi-Fiを使った環境で、
2台のRaspberry Piが同じネットワークに接続します。
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2台目のRaspberry Pi 4B を設定する(操作される側)
1.VNCを有効化にする
2台目のRaspberry Pi でVNC機能をONにしましょう。

手順:
① 左上のラズベリーマーク を選択
②「設定」を選択
③「Raspberry Piの設定」を選択します。
『Raspberry Piの設定』画面が表示されます。

「インターフェース」タブから
① VNC: 右側のボタンを右になるようにクリックします。
② 『OK』をクリックします。
これで、VNC有効化になりました。

有効になると、VNCのアイコンが右上に表示されます。
表示されない場合は、
『VNC Server』をインストールする必要があります。
2. VNC Serverを確認
『VNC Server』をインストールします。
メニューの右上に「VNCアイコン」が表示されている場合は、
『VNC Server』がインストールされていますので
次の【3.2台目Raspberry PiのIPアドレスを確認】へ行きましょう。
『VNC Server』をインストールしていきます。
端末を起動します。
以下のコマンドを使いインストールします。
【VNC Server インストールコマンド】
sudo apt install realvnc-vnc-server
エラーが出ていなければ正常にインストールされています。
ここで再度、『VNC』を有効にします。

有効になっている場合は、一度、無効(左側)にして『OK』をクリックして
再度、有効にすると『VNC』有効になります。
3.2台目Raspberry PiのIPアドレスを確認
2台目Raspberry PiのIPアドレスを確認します。
ターミナルを開いて、以下のコマンドを入力すると、
現在のIPアドレスが表示されます。
【IPを確認するコマンド】
hostname -I
後ほど、接続時にこのIPアドレスを使うのでメモしておいてください。
4.2台目Raspberry Piを固定IPアドレスにする
IPアドレスを自動になっていると、接続する毎にIPアドレスが違うため
ここでは、固定IPアドレスを設定していきます。
(リブートしても変わらないよう、固定IPに設定しておくと便利です。)

① 右上の『Wifiマーク』を右クリックすると、②のウインドウが表示されます。
② 『Wireless & Wired Network Settings』をクリックします。
IPを設定できる画面が表示されます。

ここでは、無線Wifiを使った設定をします。
① Configure:左側を『interfase』にします。
Configure:右側を『wlan0』にします。
② 固定IPアドレスは、『192.168.2.191』に設定します。
IPv4 Addressの欄に『192.168.2.191』を入力します。
最後に『Apply』をクリックして、『Close』で設定完了です。
Wi-Fiの再接続後、この固定IPが割り当てられるようになります。
IPの設定は、右上の『Wifiマーク』を左クリックして、
『Turn off Wi-Fi』を押し、一度Wifiを接続を切断します。
『Turn ON Wi-Fi』を押し、Wifiを接続すると
設定した固定IPになります。
これで、2台目の操作される側の準備ができました。
次に、1台目のRaspberry Piを操作する側の準備をします。
1台目Raspberry PiにVNC Viewerをインストールする(操作する側)
次に、操作する側の Pi に「VNC Viewer」をインストールしましょう。
VNC接続で、1台目から2台目のRaspberry Piを見るためには、
『VNC Viewer』が必要になります。
『VNC Viewer』を『LXTerminal』からインストールします。
【VNC Viewer インストールコマンド】
sudo apt update
sudo apt install realvnc-vnc-viewer

インストールが完了したら、アプリメニューから「VNC Viewer」を起動できます。
VNC Viewer で 2台目 Raspberry Piに接続する
『VNC Viewer』を起動します。
ステップ① 接続先の設定を追加

『VNC Viewer』を起動した後、
2台目のRaspberry Piで設定したIPを作成します。

『FILE』→『NewConnection』をクリックして設定画面を表示します。

VNC Server:192.168.2.291(2台目のRaspberry Pi設定したIP)
Name:pi (自分のわかりやすい名前を入力します)

Name:pi で設定した名前が表示されます。
接続を開始するには、『pi』をクリックすると接続が始まります。
【接続できないときのチェックポイント】
両方のラズパイが 同じWi-Fiネットワークに接続されているか?
IPアドレスが 正確に入力されているか?
VNCが 有効になっているか?
前に戻り確認して、解決していきましょう。
ステップ② ログイン画面でユーザー名とパスワードを入力
正常に繋がると、以下の画面になります。

この画面は、接続先(2台目のラズパイ)の起動したときにログインする
UserNameとPasswordを入力します。
正常に入力されると、接続先の画面が表示されます。

接続先のデスクトップが表示されれば接続成功!
VNCを使えば、ラズパイを何台も切り替える必要がなく、
1台から複数台をまとめて操作でき
遠隔操作ができます。
今回の手順を参考に、快適なラズパイ開発ライフを送ってくださいね!