Raspberry Piで固定IPから自動取得に戻したらインターネットが使えなくなった原因とは?
Raspberry Piで固定IPアドレスを設定した後に、
「なぜかインターネットに繋がらなくなった…」というトラブルがあります。
ここで、私が苦戦したことがあり、ここに解決法を記載します。
本記事では、ラズパイで固定IPを設定したときに
ネットが使えなくなる原因とその対処法を解説します!
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固定IPの設定が完全に削除されていない
GUIや設定ファイルで固定IPを指定した場合、
古い設定が残っていると DHCP に切り替わりません。
特に次のようなパターンに注意:
GUIで「自動(DHCP)」に戻したつもりでも、裏で古い設定が生きている
/etc/dhcpcd.conf に手動で追記した固定IPが残っている
GUIで「自動(DHCP)」とは?
「自動(DHCP)」とは、「Dynamic Host Configuration Protocol
(ダイナミック・ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル)」の略で、
ルーターが自動的にIPアドレスを割り当ててくれる機能です。
GUIでの設定例(Raspberry Piの場合)
Wi-Fiマークを右クリック →
「Wireless & Wired Network Settings」を開くと、
次のような設定項目が出てきます:
Interface → wlan0(Wi-Fi)や eth0(有線)
IPv4 の設定を「Automatic (DHCP)」にする
→ これが「自動(DHCP)」のことです!
dhclient コマンドでIPを再取得する
固定IP設定後、自動(DHCP)に戻してもインターネットに繋がらないとき、
以下のコマンドを使うことでIPアドレスの再取得ができ、
ネット接続が復旧することがあります。
dhclient コマンド
【有線LANのIPを再取得コマンド】
sudo dhclient eth0
【Wi-FiのIPを再取得コマンド】
sudo dhclient wlan0
『dhclient』 コマンドとは?
ネットワークに「IPアドレスをください!」とお願いするコマンド
『私は eth0(有線LAN)です!IPアドレスをください!』
まとめ
何度も設定を見直してもネットが繋がらなくて、
インターネットが見れるようになるまで時間がかかりました。
同じトラブルで困った時、
この方法を試してみてください。
この1行でパッと復旧しました。
dhclient は、IPアドレスを自動で再取得するコマンドで
固定IPをやめたあとや、IPアドレスの不具合時に効果的です。
eth0 や wlan0 は 接続方式に合わせて選んでください。
今回使用したWi-Fiルーター
今回使用したWi-Fiルーター:TP-Link Deco X60(2パック)
Raspberry Piとの相性も抜群!
今回の固定IP&VNCリモート操作の検証には、
TP-LinkのメッシュWi-Fiルーター「Deco X60」を使用しています。
このルーターは、Wi-Fi 6(最新規格)に対応しており、
PS5やNintendo Switch、iPhone、iPadなどの主要デバイスとも互換性が
確認されている高性能モデルです。
【主な特徴】
①Wi-Fi 6 対応(次世代高速通信)
②デュアルバンド合計 最大3000Mbps(2402 + 574Mbps)
③2ユニットのメッシュ構成で家じゅう安定接続
④Alexa認定製品でスマートホーム連携も簡単
⑤スマホアプリで初期設定がらくらく!
ラズパイでのネットワーク実験や、
VNCによるリモート操作にも十分な安定性と速度があり、
複数台のデバイスを接続しても通信が安定していました。
Raspberry Piだけでなく、
自宅のネット環境全体をアップグレードしたい方にもおすすめの1台です!