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Jetson NanoのPython開発環境設定:VS Codeと必須ツールのインストール方法

Jetson NanoのPython開発環境設定:VS Codeと必須ツールのインストール方法

Jetson Nanoでプログラミングを進めるためには、エディタツールなどの開発環境をしっかりと整えることが重要です。

この記事では、私がよく使うツール「VS Code」のインストールから、開発に適した環境設定の手順を詳しく紹介します。

VS Code(Visual Studio Code)とは、Microsoftが提供する無料のコードエディタで、軽量ながらも多機能で拡張性が高く、Pythonを含むさまざまなプログラミング言語に対応しています。

特にデバッグやコード補完、Git連携機能が充実しており、Jetson Nanoでのプログラミングに最適なツールです。

ここでは、Jetson Orin Nano を使用していきます。

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VS Code のインストール方法

VS Codeのインストール手順を詳しく解説していきます。

 

1. 必要な準備

Jetson NanoにVS Codeをインストールする前にいくつかの準備が必要です。

Jetson NanoにOSがインストールされていることが前提となります。

まだインストールしていない場合は以下を参考しにてインストールします。

 

NVIDIA Jetson NanoにOSをインストールする方法: ステップバイステップガイドJetson Orin NanoにOSを簡単にインストールするための必須手順を解説。microSDカードの準備方法からEtcherを使用してダウンロードしたOSイメージをmicroSDカードに書き込み、OSをインストールするまでをステップバイステップで説明しています。初心者でも簡単に実践できる手順を紹介し、Jetson Nanoをすぐに使い始めたい方がスムーズに進めたい方は必見です。...

 

2.インターネット接続の確認

Jetson Nanoで開発を進めるためには、インターネット接続が必須です。

OSのアップデートや必要なソフトウェアのインストール、

パッケージの管理にはインターネットが必要となります。

Jetson NanoがWi-Fiまたは有線接続でインターネットにアクセスできることを確認してください。

Wi-Fi接続の場合

画面右上のネットワークアイコンをクリックし、利用可能なネットワークを選択してパスワードを入力します。

有線接続の場合

EthernetケーブルをJetson Nanoに接続するだけで、自動的にインターネットに接続されます。

接続が確認できたら、Webブラウザを開いてインターネットにアクセスできるかを確認します。

もし接続に問題がある場合は、ネットワーク環境、設定を見直してください。

 

3.パッケージのアップデート

Jetson Nanoのシステムパッケージを最新の状態にアップデートします。

これにより、バグ修正やセキュリティ更新が適用され、

システムが安定して動作するようになります。

 

パッケージのアップデート手順

ターミナルを開きます。

これは画面左上のアプリケーションメニューから「ターミナル」を選択するか、

Ctrl + Alt + Tで開けます。

 

次のコマンドを入力して、リポジトリ情報を最新に更新します

sudo apt-get update

 

インストールされているパッケージを

すべて最新のバージョンにアップグレードします。

sudo apt-get upgrade

 

これで、Jetson Nanoの環境が最新の状態になりました。

次のステップでは、「VS Code」のインストールを行い、

開発に必要なツールを揃えていきます。

 

4. VS Codeのインストール

Jetson NanoにVS Codeをインストールしていきます。

ここで紹介するのは、VS Code Insider版になります。

 

VS Codeの公式サイトで、ダウンロードからセットアップ方法が丁寧に書かれているので、そのとおり実施すれば簡単にインストールできます。

https://code.visualstudio.com/download

 

コマンドでインストールする方法

 

ターミナルを開きます。

次のコマンドを、順番にターミナルでコマンド入力をして実行していきます。

 

$ cd && wget -O insider.deb https://update.code.visualstudio.com/latest/linux-deb-arm64/insider
$ sudo apt install ./insider.deb
$ sudo mv /usr/bin/code-insiders /usr/bin/code

 

正常にインストールが完了すると、スタートメニューにVS CODEのアイコンが現れます。

これで正常にインストール完了しました。

 

Visual Studio Code を日本語にする

Visual Studio Code は、デフォルトは英語表示になっています。

拡張機能「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」をインストールすることで日本語にすることができます。

日本語に変更していきます。

①Extensions をクリックします。

②検索窓に「Japanese Language Pack」と入力します。

③Japanese Language Packが表示されたら

「Install」をクリックしてインストールします。

④画面右下にある、

Change Kanguage and Restart」

をクリックします。

再起動すると、日本語表示に切り替わっています。

 

Python開発環境設定

Jetson NanoでAI開発を進めるにあたり、Pythonは不可欠なツールです。

Pythonは、機械学習やディープラーニングなどのAIプロジェクトにおいて、

最も広く使用されているプログラミング言語です。

ここから、Jetson NanoにPythonのインストールとセットアップをしていきます。

 

1. Pythonのインストールとセットアップ

1. Pythonのインストール確認

Jetson Nanoには、標準でPythonがインストールされています。

Pythonのバージョンを確認していきます。

 

インストール済みPythonのバージョン確認

ターミナルを開いて、以下のコマンドを入力し、インストール済みのPythonのバージョンを確認します。

python3 --version

 

 

 

もし、Python 3.xが表示されれば、Pythonが正しくインストールされています。

次に進みましょう。

 

2. パッケージ管理ツールのインストール

Pythonのパッケージ管理ツールである

「pip」がインストールされているか確認しインストールします。

「pip」は、Pythonを使う上で、

必要なライブラリを簡単にインストールできるため必要になります。

 

pipのインストール確認

pip3 --version

 

「pip」がインストールされていない場合、以下のコマンドでインストールします。

sudo apt-get install python3-pip

 

これで、Pythonパッケージの管理が容易に行えるようになります。

 

コマンドを実行してみます。

Pythonのパッケージ管理ツールである「pip」は、インストールされていないため

「コマンドが見つかりません」と回答されます。

「pip」をインストールします。

インストール完了後に、「pip」のバージョンを再度確認すると

バージョンが表示されたので正常にインストールされたことが確認できます。

 

まとめ

Jetson Nanoでの開発環境のセットアップが完了しました。

VS CodeのインストールからPython環境の整備まで、

AI開発に必要なツールとライブラリが揃いました。

これで、Jetson Nanoを使ったプログラミングの環境が整いました。

次は、この環境を活かしてAIやロボティクスの開発を始めましょう。